dentpetal’s blog

はなびら葵 @hollyhockpetal の連続ツイート保管中心の備忘録です。

恋愛工学に思うこと

2015年3月のツイートを引用して頂いた。
それを契機にまたRTして頂いていることもあり、ブログの形で置いておこうと思う。

私は、大学を出て国家試験に合格し、歯医者として働き始めた10年ほど前、今とは違うアカウントでTwitterを見ていた頃、藤沢数希のアカウントをフォローしていた。働き始めは誰にでもあるだろうが、腕のなさ、知識の足りなさ、自信のなさ、そうしたことが将来への不安を増幅し、真っ暗な気持ちになることも多かった。そんな時に彼のアカウントが語ることを「世の中の本当の真実」と思い詰めて受け取っていたように思う。そのことを振り返りながら書いたように思う。
以下。




私は恋愛工学に関してはもう記憶してる限りでは多分4、5年は前からdisり続けてる自覚があるんだけど、あの技名がどうしたとか笑い者にしたいとかでは全くなくて、とにかくあの藤沢って人は昔っから自立した女性ってものに全く価値をおかず、かつ貶め続けてて、それがどこまでも許せないからだ。

努力なり持って生まれた能力なりで頭角を現したり仕事で結果を出したり学歴高かったりする女性を藤沢数希はとにかく「でもそんなので年増になっても価値が落ちるだけ。若い女の価値には敵わない」をずっと言い続けてる。その言動は、ただでさえ女性が生きづらい現状ではっきりと害悪だ。

働き始めの頃なんか特に男女関係なく、自分の思うようには能力がまだなかったり未熟さから落ち込むことは必ずある。未熟さが解消しても女性は頭を打たれることも多いし、そうでなくてもうまくいかないことなんて誰にでもどこにでもあるだろう。そういう時にアレに触れるのは最悪だ。尊厳を削られる。

恋愛工学の語る「女性」には主体性が認められず、彼らの理論の中に収まるようにしか描かれず、しかもその理論は都合のいい「生物学的な」性欲しかベースにおかない。若くて見目麗しいことだけが言動生き方全てにおいて女性の「正義」の裏打ちになる。とにかく女性を人と見てない。

 仕事でもプライベートでも「自分の何が悪いのか」に向き合って問題を解決したいと望む時に、こんな「工学」に触れるのは最悪なんだ。自分に自我があるのが悪い、若くなくなるのが悪い、自分を安売りしないのが悪い、という結論に引きずり落とされかねない。それをしたり顔で「真理」と言うのは、害だ。

恋愛工学の中身がどれだけトンチキな言語でなされているかとか、それがどういう悪ふざけをベースにしているかとかは、多分枝葉末節のことだと私は思う。あれが害悪なのはもっと根本的なことだ。


2015年3月10日の連続ツイートより。妊娠7カ月の腹を抱えて、洗濯物干しながらまとめていた覚えがある。
恋愛工学に関しては折々語っているので、また気が向いたら掘り出してブログにしておこうと思う。

女は20代まで、それ以降は価値が落ちるという言説に傷つく人には、こちらのツイートに書いてある言葉をこそ渡したいと思う。